校長挨拶
令和6年度 学校長挨拶
 
  
                   茨城県立下妻第一高等学校     
                                                               茨城県立下妻第一高等学校附属中学校
                                                               校 長  生井 秀一

グローバルで活躍できる「アントレプレナーシップ精神」を持った生徒の育成
〜答えのない時代を生き抜く力を身につける〜

本校は、1897年、明治30年4月に、茨城県立尋常中学校下妻分校として創立され、本年で127年目を迎える、歴史と伝統を誇る学校です。この伝統は、歴代の先輩の方々からのたすきを受け継ぎ、しっかりと継承してきた証でもあります。
今、私たちをとりまく社会状況は、先行きが不透明で、物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な状態に突入しました。予測困難なこの時代を生き抜く為には、情報収集能力、思考力、行動力のスキルは必須であり、さらにこれからは海外企業、グローバル人材と同じ土俵で仕事をしていかねばなりません。この先、皆さんがこのような時代を生き抜いていく為には、逆境に負けず、果敢に挑戦し、新たな価値を生み出す、起業家的リーダーシップ、アントレプレナーシップを持つことが大切です。よく誤解されるのですが、アントレプレナーシップは起業家をつくるということではありません。アントレプレナーの精神を養うということです。今の時代においては、全ての人に共通して必要なスキルです。逆境に負けずに立ち向かう力、豊かな教養、鋭い洞察力、そして人を巻き込める力、優れた人間性、物事の構想力など、起業家的な精神・思考を育んで頂きたいという事です。社会で活躍する為には、どのような立場であれ、このアントレプレナーシップが求められると考えています。大企業の社員、ベンチャー企業の創業者、ファミリービジネスの創業者、さらには公務員など組織の中で働く人にも求められています。私はそれを皆さんに伝え、これからの日本を背負う、次世代の人材育成に全力を注ぎたいと思います。今までの伝統を活かしつつ、新しい事を取り入れ、伝統校の更なる磨き上げが必要な時期だと感じています。それが、未来の「為桜学園」の発展に繋がると信じております。
「自ら考え、人とつながりながら、よりよい未来の創造に向かって挑戦していく力」を、文武不岐の精神のもと、本校での学校生活を通して身に付け、深めていってもらいたいと期待します。